「残業なし」の求人票を信じて転職したのに、入社初日から残業があった――派遣3年目の私が、実際にやらかした話です。
転職活動中、こんな悩みを感じていませんか。

- 「残業なし」と書いてある求人、信じていいの?
- 求人票のどこを見れば本当のことがわかるの?
- ブラック企業を引いてしまうのが怖い
正直に言います。求人票の「残業なし」は、すべてが本当とは限りません。でも、読み方を知っていれば、嘘を見抜くことができます。
この記事を読み終えたら、今日中に「これは安心できる求人か」の判断基準が自分の中に作れます。
元派遣社員としての経験と、実際に複数のエージェントを使った転職経験をもとに書いています。
3分で読めます。登録不要・読むだけでOKです。
こんな方におすすめ
- 求人票の「残業なし」が嘘になりやすい3つのパターン
- 残業が少ない求人票の見分け方5選
- 求人票だけではわからない情報の調べ方
- 面接・内定後に残業の実態を確認する方法
「残業なし」の求人票は嘘が多い?実態をまず知っておく
残業なし求人とは、求人票の労働条件欄に「残業なし」「残業ほぼなし」と明記された求人のことです。結論から言うと、すべてが嘘ではありません。ただ、誇大表現や意図的な省略が含まれているケースは少なくありません。その理由は3つあります。
①「会社全体の平均」で残業時間を表記している
求人票に書かれた残業時間は、必ずしも「あなたが配属される部署の残業時間」ではありません。
会社全体の平均値を使うケースが多く、「総務は月5時間・営業は月60時間」でも、平均すると「月20時間程度」と書けてしまいます。書類上は嘘ではないのですが、実態とかけ離れていることがあります。
②「みなし残業」「固定残業代」で残業を見えにくくしている
「月給25万円(みなし残業代含む)」という表記を見たことはありませんか。これは、あらかじめ一定時間分の残業代を給与に含めている仕組みです。みなし残業時間が長いほど、入社後の残業が多い可能性が高いです。
| みなし残業時間 | 入社後の残業の目安 | 判断 |
|---|---|---|
| 〜20時間 | 比較的少なめ | ◎ |
| 20〜40時間 | 月40時間前後の残業が想定される | △ |
| 40時間以上 | 残業が常態化している可能性大 | × |
※法律で認められる残業の原則上限は月45時間・年360時間です(厚生労働省・働き方改革関連法)。
③「個人のタスク管理の問題」という文化が残っている
「定時で帰れるかは個人の努力次第」という考え方が根強い職場では、求人票に「残業なし」と書きながら、実際には帰りにくい雰囲気が存在することがあります。口コミを調査したところ、「残業はないと言われていたが、周りが残っているので帰れない」という声も少なくありません。
これらを踏まえたうえで、次から「本当に残業が少ない求人票の読み方」を解説します。
【本題】残業なし正社員の求人票の見分け方5選
「残業なし」を信じていいか判断するには、以下の5つを確認します。
①「みなし残業・固定残業代」の有無と時間数を確認する
固定残業代の時間数が明記されているかどうかが、実際の残業量を推測する最大の手がかりです。
- 固定残業代の金額が明記されているか
- 「何時間分」と時間数が明記されているか
- 超過分は「追加支給」と書いてあるか
2015年施行の若者雇用促進法により、固定残業代を採用する企業はこれらの明記が義務づけられています。時間数が書かれていない求人は要注意です。逆に「みなし残業なし」「固定残業代なし」と明記されている求人は、透明性が高いと判断できます。
②「年間休日数」が120日以上かどうかを確認する
残業と休日は表裏一体です。厚生労働省の調査によると、日本の年間休日数の平均は約114日です(就労条件総合調査)。
| 年間休日数 | 週休の目安 | 判断 |
|---|---|---|
| 120日以上 | 完全週休2日+祝日休み | ◎ホワイト寄り |
| 114〜119日 | ほぼ週休2日 | 〇平均的 |
| 105〜113日 | 月1〜2回土曜出勤あり | △ |
| 104日以下 | 土曜出勤が常態化 | ×要注意 |
「週休二日制」と「完全週休二日制」は別物です。完全週休二日制は毎週必ず2日休めますが、週休二日制は月に1度でも週2日休める週があればOKという意味です。求人票では「完全週休二日制」かどうかを必ず確認してください。
③「平均残業時間」が月20時間以下かつ具体的な数字か確認する
求人票に「残業少なめ」「残業ほぼなし」など曖昧な表現しかない場合は警戒が必要です。本当に残業が少ない会社は、具体的な数字で書きます。
- OK例:「平均残業時間:月8時間(実績)」
- NG例:「残業少なめ」「残業ほぼなし」
- NG例:「ノー残業デー導入」(=残業がある前提の取り組み)
「ノー残業デー」は、元々残業がある会社が削減に取り組む制度です。残業が少ない会社にはそもそもこの取り組みが不要なため、逆説的に残業ありのサインになります。
また、「アットホームな職場」「頑張り次第で高収入も」といった抽象的な魅力ばかりを強調する求人も注意が必要です。具体的な労働条件の記載が薄い分、実態が見えにくくなっている可能性があります。
④「社会保険完備」かどうかを確認する
正社員として長く安心して働くには、社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)の4つが揃っていることが必須です。「社会保険完備」と書いてある求人はこの4つが揃っています。書いていない、あるいは「一部加入」と書いてある求人は注意が必要です。
派遣から正社員になる最大のメリットのひとつが、この社会保険の安定です。ここで妥協すると、正社員になった意味が薄れてしまいます。
⑤「雇用形態」が本当に「正社員(無期雇用)」か確認する
求人票に「正社員」と書いてあっても、実態は「契約社員」や「試用期間後に正社員登用を検討」という場合があります。
| 表記 | 意味 | 注意度 |
|---|---|---|
| 正社員(無期雇用) | 最初から正社員 | ◎ |
| 正社員登用あり | まずは契約社員として採用 | △ |
| 試用期間後に正社員 | 試用期間は別の雇用形態 | △条件確認必須 |
| 正社員(有期雇用) | 期限付きの正社員 | ×実質は契約社員 |
利用者の声によると、「登用前提と聞いたが実際は何年も契約社員のまま」というケースもあるようです。「正社員登用あり」という表記は、必ずしも登用が保証されているわけではありません。
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求人票だけではわからない情報の調べ方3選
5つのチェックをクリアした求人でも、求人票だけでは知れない情報があります。以下の3つの方法で、さらに深掘りしてください。
①口コミサイトで残業・休日の実態を確認する
実際に働いた人の声は、求人票には絶対に書かれない情報の宝庫です。注目すべきポイントは3つです。
- 残業・休日の実態に関する投稿
- 「書いてあることと違った」という趣旨の口コミ
- 投稿の件数と新しさ(1〜2年以内が参考になる)
口コミはポジティブなものもネガティブなものも公平に読み、総合的に判断してください。
②採用ページと決算情報から実態を推測する
会社の公式採用ページには、求人票には書かれていない社員インタビューや働き方の実態が掲載されていることがあります。上場企業であれば、決算情報や統合報告書に「離職率」「平均残業時間」などが開示されているケースもあります。
③転職エージェントに内部情報を聞く
転職エージェントは企業の採用担当者と直接やり取りをしています。求人票に書かれていない「実際の職場環境」を知っている可能性が高いです。「残業の実態を教えてほしい」「職場の雰囲気を知りたい」と素直に伝えるのが効果的です。正直に話してくれるエージェントは信頼できます。
面接・内定後に残業の実態を確認する方法


実際、面接の途中で残業について聞くのは少しリスクがあります。でも、確認せずに入社してしまうのはもっとリスクがあります。おすすめの聞き方は2つです。
①最終面接後の「オファー面談」で確認する
内定が出た後、内定承諾前に「オファー面談」を依頼するのが最も安全です。この場で確認すべきことは、実際の平均残業時間(部署ごと)、繁忙期の残業量、定時に帰ることへの職場の雰囲気の3点です。
「オファー面談を依頼するのは失礼では」と感じる方もいますが、これはまったく失礼ではありません。もし依頼を断られた場合、それ自体が「実態を知られたくない」というサインである可能性があります。
②転職エージェント経由で確認してもらう
転職エージェントを使っている場合、エージェントが企業側に残業の実態を確認してくれます。自分で聞く必要がないので、心理的なハードルがぐっと下がります。こういった交渉をしてくれるかどうかが、転職エージェントの質を見極めるポイントのひとつです。
残業なし正社員探しに強い転職エージェントの活用法【20代向け】
「自分ひとりで求人票を見ながら選ぶのは不安」という方は、転職エージェントを頼るのが近道です。エージェントは非公開求人を含めて、社内の残業実態まで踏み込んで確認してくれます。
迷ったらこの3社に相談するだけでOKです。派遣から正社員へ!おすすめ転職エージェント5選でも詳しく比較しているので、あわせて参考にしてください。
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FAQ|よくある質問
Q1. 求人票に「残業なし」と書いてあれば、入社後も残業はないですか?
- 保証はできません。会社全体の平均値であったり、採用時点の条件提示であったりする場合があります。年間休日数・みなし残業の有無・具体的な残業時間の数値をあわせて確認してください。
Q2. 「固定残業代あり」の求人は避けたほうがいいですか?
- 一概にNGではありません。みなし残業時間が20時間以内なら比較的問題が少なく、40時間以上は残業が常態化している可能性が高いです。超過分が「追加支給」と明記されているかも確認してください。
Q3. 「週休二日制」と「完全週休二日制」は何が違いますか?
- 完全週休二日制は毎週2日休めます。週休二日制は月1回でも週2日の休みがあればOKという意味で、毎週2日休めるとは限りません。求人票では「完全週休二日制」かどうかを確認してください。
Q4. 面接で残業のことを聞いても印象が悪くなりませんか?
- 面接の途中で聞くのはやや印象を気にする必要がありますが、最終面接通過後の「オファー面談」で確認するのが安全です。依頼を断られた場合は、むしろ実態を知られたくないサインと考えられます。
Q5. 入社後に求人票と労働条件が違っていた場合、どうすればいいですか?
- 明示された労働条件と実際が異なる場合、労働基準法第15条により労働契約を即時解除できます。ハローワーク経由の求人であれば、ハローワークにも相談できます。
まとめ:求人票の「残業なし」を正しく読み解いて後悔しない転職を
この記事の要点をまとめます。
- 求人票の「残業なし」は誇大表現が含まれることがある
- 「みなし残業・固定残業代」の時間数で実態の残業量を推測できる
- 年間休日120日以上・完全週休二日制かどうかを確認する
- 「残業少なめ」など曖昧な表現の求人は、具体的な数字がない点で信頼性が低い
- 口コミサイトや転職エージェントを使って求人票の裏を確認する
「残業なし」の正社員は、確かに存在します。でも、求人票の文言を鵜呑みにしたままでは、また同じ失敗を繰り返すリスクがあります。
元派遣だった私が転職で後悔しなかった一番の理由は、「求人票を読む前に、読み方を知っていた」からです。この記事のチェックポイントを使って、まずは今日から求人を見直してみてください。一人で悩むより、転職エージェントに相談しながら進めるほうが、確実に早くゴールに近づけます。
登録・相談は無料。複数比較した方が条件の良い求人に当たりやすいです。
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