「正社員だから大丈夫」——そう思って選んだ会社が、実際には派遣先での勤務でした。


この記事では、そうした遠回りの経験から見えてきた、会社選びで確認すべき視点を紹介します。
この記事でわかること
- 転職の失敗で多い後悔の内容(公的データ)
- 会社選びで私が繰り返した失敗の内容
- 会社選びで後悔しないための具体的な確認ポイント
- 転職理由を次の選択に活かすための考え方
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転職の失敗でよくある後悔とは?公的データで確認する
厚生労働省の調査では、転職先の職場生活に「やや不満」「不満」と答えた人は合計11.4%でした(出典:厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」、確認日:2026年8月4日)。約9人に1人が、転職後の職場に何らかの不満を感じている計算です。
また、前職を辞めた理由にも傾向があります。令和5年の雇用動向調査では、男性は「定年・契約期間の満了」が16.9%で最多、次いで「職場の人間関係が好ましくなかった」が9.1%でした(出典:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概要」、確認日:2026年8月16日)。
女性は「職場の人間関係が好ましくなかった」が13.0%で最多、次いで「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」が11.1%でした(出典:同上)。
| 順位 | 男性の離職理由 | 女性の離職理由 |
|---|---|---|
| 1位 | 定年・契約期間の満了(16.9%) | 職場の人間関係(13.0%) |
| 2位 | 職場の人間関係(9.1%) | 労働時間・休日等の労働条件(11.1%) |
人間関係や労働条件だけでなく、入社前に確認しきれなかった「働き方そのもの」のズレも、後悔につながりやすいと考えられます。私自身が経験したのも、まさにこの働き方のズレでした。
私が繰り返した会社選びの失敗(体験談)
「正社員なら大丈夫」で選んだ結果
新卒のとき、仕事内容や将来のキャリアを深く考えず、「正社員なら大丈夫だろう」という軽い気持ちで会社を選びました。未経験でも応募でき、内定をもらえたことで、就職活動を早く終わらせたい気持ちも正直ありました。
しかし、入社してみると、正社員という肩書きでも、実際には派遣先での勤務でした。気持ちの面では、派遣社員として働いていたころと大きく変わらないと感じたのが率直なところです。
未経験歓迎求人を繰り返し選んでしまった理由
その後、未経験から別のキャリアを目指し、SES・客先常駐型の会社へ転職しました。専門的な経験やスキルに自信を持てず、次の転職でも未経験歓迎求人を中心に選んだためです。
雇用形態だけで会社を選ぶと、同じような働き方を繰り返しやすいと実感しました。その後、業務委託として派遣先のコールセンターで勤務することになりました。やがて派遣先だった企業へ転籍する形で、現在は正社員として事務・管理業務を中心に担当しています。
以前より待遇面は改善しましたが、転職すればすべての問題が解決するわけではないと感じています。理想との違いを感じる場面が、今もまったくないわけではありません。
▶関連記事:【全ルート解説】派遣から正社員へ転職する方法!20代・30代が知るべき現実と成功のコツを解説!
会社選びで後悔しないために見直すべき7つの視点
遠回りした経験から、次の転職では次の点を確認するようにしています。同じ失敗を繰り返さないためのチェックポイントとして参考にしてください。
会社選びの見直しポイント
- 雇用形態だけで会社を選ばない
- 実際に働く場所を確認する(本社勤務か、常駐・派遣先勤務か)
- 派遣・客先常駐の有無を確認する
- 具体的な仕事内容を確認する
- その仕事で身につく経験やスキルを確認する
- 数年後、どんなキャリアにつながるかを考える
- 休日・残業の実態と求人票の記載に差がないか確認する
特に、正社員という肩書きだけを見て安心してしまうと、実際の勤務形態を見落としやすくなります。求人票の記載だけでなく、面接で実際の配属先や常駐の有無まで確認することが大切です。
7つすべてを一度に確認しようとすると負担が大きくなります。まずは「実際に働く場所」と「派遣・客先常駐の有無」の2点から確認を始めるのがおすすめです。この2つは、入社後の働き方に直結するにもかかわらず、求人票だけでは見えにくい項目だからです。
求人票と実態のギャップを確認する具体的な方法
チェックポイントを知っていても、実際にどう確認すればいいか分からないという声もよく聞きます。私が意識しているのは、次のような確認方法です。
面接で具体的に質問する
「入社後、実際に勤務する場所はどこになりますか」「配属先が変わる可能性はありますか」など、具体的に質問することが大切です。曖昧な回答しか返ってこない場合は、注意したほうがよいサインの一つと考えられます。「案件による」「基本的には」といった言い切らない表現が続くときは、重ねて確認する価値があります。
口コミや募集要項の記載を照らし合わせる
求人票の仕事内容と、実際の口コミに書かれている業務内容が大きく違う場合は、実態とのズレが起きやすいと考えられます。少数の口コミを鵜呑みにせず、複数の情報を照らし合わせることを意識しています。特に「配属先」「残業時間」「勤務地」に関する記載は、求人票と口コミで差が出やすい項目です。
複数の求人・エージェントで条件を比較する
1社の求人票だけで判断すると、相場や条件の違いに気づきにくくなります。複数の求人や転職エージェントを比較することで、休日・残業・仕事内容の水準を客観的に把握しやすくなります。
特に「配属先が変わる頻度」や「残業の実態」は、自分から企業に直接聞きにくい内容です。エージェント経由であれば、採用担当者に代わって確認してもらえることがあります。1人で聞きにくいと感じる内容ほど、第三者を介したほうが正確な情報を引き出しやすいと感じています。
今すぐ動く人・情報収集を先に進める人
- 今の求人票に「勤務地」「常駐の有無」の記載がない人は、応募前にエージェントへ確認するのがおすすめです
- まだ応募先を決めていない人は、複数のエージェントに登録して求人の比較から始めても遅くありません
転職理由をどう言語化するか|失敗を次に活かす考え方
会社選びを見直すには、過去の転職理由を整理することも欠かせません。ネガティブな退職理由も、何を重視していたかに置き換えると、次の会社選びの軸になります。


私の場合は、雇用形態だけで会社を選び、実際の勤務先や身につくスキルを確認しなかったことが失敗の原因でした。この視点は、そのまま次の転職での志望動機や転職理由にもつながります。
▶関連記事:転職理由の伝え方!派遣・未経験者がネガティブな本音を好印象に変える例文集
一人で抱え込まず、客観的に比較する視点を持つ
会社選びの失敗は、情報不足の中で一人で判断してしまうことでも起こりやすくなります。私も複数の転職エージェントを利用しましたが、担当者によって提案内容や相性に差があると感じました。
自分から企業へ伝えにくい勤務形態や配属の条件を、担当者が確認してくれたこともあります。一社だけで判断するより、複数の情報源を比較したほうが、今回紹介したような確認ポイントを見落としにくくなります。
会社選びの視点をさらに客観的に整理したい場合は、こちらの比較記事も参考になります。
▶関連記事:派遣から正社員へ転職エージェントの選び方とおすすめ5選を解説!【ゆるく働ける求人選び】
よくある質問
転職の失敗は取り返せますか?
取り返せる可能性は十分にあります。失敗の内容を「何を確認せずに選んだか」まで分解し、次の会社選びの基準に反映すれば、同じ失敗を繰り返しにくくなります。
会社選びで最も重視すべきポイントは何ですか?
雇用形態の肩書きだけでなく、実際に働く場所と具体的な仕事内容です。求人票だけで判断せず、面接で配属先や常駐の有無まで確認することをおすすめします。
未経験歓迎求人ばかり選ぶのは良くないですか?
未経験歓迎求人自体が悪いわけではありません。ただし、応募しやすさだけを理由に選び続けると、身につくスキルやキャリアの方向性が曖昧なままになりやすい点に注意が必要です。
派遣や客先常駐で働いた経験は、転職に不利になりますか?
一律に不利になるとは限りません。派遣や客先常駐では、さまざまな職場や業務を経験できる面もあります。ただし、身についた経験やスキルを自分の言葉で説明できるように整理しておくことが大切です。
転職理由をうまく説明できません。どうすればいいですか?
ネガティブな退職理由も、何を重視して次を選びたいかに言い換えると説明しやすくなります。詳しい例文は転職理由の記事も参考にしてください。
まとめ
転職の失敗は、雇用形態だけで会社を選んだり、確認不足のまま応募を進めたりすることで起こりやすくなります。今回紹介したポイントを整理します。
この記事のポイント
- 転職先への不満は、賃金・労働条件・人間関係だけでなく働き方のズレからも生じる
- 雇用形態の肩書きだけで会社を選ばない
- 実際の勤務先・仕事内容・身につくスキルを確認する
- 転職理由を分解し、次の会社選びの基準に変える
- 一人で判断せず、複数の情報源で確認する
すべてを一度に見直す必要はありません。まずは、今の求人票や検討中の会社について、勤務先と仕事内容を確認するところから始めてみてください。
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